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360度ツアーのURLを載せる場所と規約

作った360度ツアーのURLは、どこに載せてよくてどこが規約に触れるのか。Airbnb・Booking.com・自社サイト・LINE公式アカウント・Googleビジネスプロフィールの公式ヘルプを確認し、掲載先ごとの手順にまとめました。

この記事でわかること

  • Airbnbは公式ポリシーで、リスティングとメッセージに外部リンクを含めることを禁止している(2026年9月20日時点の記述)
  • Booking.comの施設説明文はエクストラネットの登録情報から自動生成される。一方で写真ギャラリーには360度写真の追加枠があり、メッセージには「リンク許可リスト」の設定がある
  • 自社サイト・LINE公式アカウント・Googleビジネスプロフィール・印刷物で、規約に触れずにツアーURLを配る手順

先に決めておくこと:URLは1本に固定する

ツアーを作ったあとで効いてくるのは、撮影の出来よりも「URLの運用ルール」です。掲載先ごとに別々のURLを発行すると、撮り直しのたびに全部を差し替えることになり、印刷物や動画に焼き込んだURLだけが古いまま残ります。決めるのは2つです。

  1. URLの本体(? より前)は1本に固定する。 撮り直しや部屋追加があっても本体は変えず、中身だけ差し替える。印刷物・動画・過去に送ったメッセージがそのまま生き続ける。
  2. 配布先の区別は、末尾に付けるパラメータだけで行う。 ?utm_source=line ?utm_source=qr のように付け分ける。ツアーURLにすでに ? が含まれている場合、2つ目以降は &utm_source=line のように & でつなぐ。

リンク先のページにGoogleアナリティクス(GA4)を設置していれば、この utm_source がトラフィックソースとして分けて集計されます(アナリティクス ヘルプ|URL 生成ツール: カスタム URL でキャンペーン データを収集する)。URLにパラメータを付けるだけでは集計されず、計測タグを置いたページに着地することが前提です。外部のツアー配信サービスへ直接飛ばす形だと、そのサービス側に計測タグを入れられない限り分かりません。自社サイトにツアー専用ページを挟み、そこに計測タグを入れておく形が扱いやすくなります。

掲載先ごとの可否(早見表)

掲載先ツアーURLを載せられるか根拠
Airbnb リスティング説明文・メッセージ載せられない公式ポリシーが外部リンクを禁止
Airbnb ハウスマニュアル・ガイドブック公式に記述がない可否を明記したヘルプが見つからない
Booking.com 施設説明文自由文の欄がなく想定されていない説明文は登録情報から自動生成
Booking.com 写真ギャラリー360度写真は載せられる(ツアーURLは不可)エクストラネットに360度写真の追加枠あり
Booking.com ゲストへのメッセージ許可リスト設定を使うなら事前登録が必要設定を有効にすると未登録リンクは削除
自社サイト載せられる自社の管理下。iframeで埋め込む
LINE公式アカウント載せられる外部サイトへの誘導が公式機能
Googleビジネスプロフィール投稿のボタンは可。ウェブサイト欄は自社サイトを指定別のランディングページ指定は禁止
印刷物のQRコード載せられる自社の制作物

Airbnb:リスティングとメッセージには載せられない

Airbnbの「プラットフォーム外の取引および料金・手数料の透明性に関するポリシー」には、禁止される行為の一つとして次の記述があります。

リスティングやメッセージに、Airbnbプラットフォーム外にアクセスするためのリンクを含めること

出典はAirbnbヘルプセンター(2026年9月20日時点)。英語版にも同じ項目があります(Airbnb Help Center)。ページには施行日も改定日も書かれておらず、確認できるのは「今の文面」までです。

同じポリシーは、この項目を「現在、将来、または繰返しの予約のAirbnb外への移行」に含まれる行為の一つとして挙げています。同じ大項目には、予約をAirbnb外へ移すようゲストに依頼・奨励することなども並んでいます。ほかにも、予約時に予約手数料を開示しないこと、Airbnbサイト外で予約料金を支払うこと、リスティングに物理的にアクセスするためにほかのウェブサイトやアプリの使用をゲストに求めることが禁止行為として並んでいます(Airbnbヘルプセンター)。ホスト側から外へ誘導する形は想定されていない、と読めます。

ハウスマニュアルとガイドブックはどうか

よく聞かれるのが「ハウスマニュアルなら書いてよいのでは」という点です。ハウスマニュアルにアクセスできるのは予約が確定したゲストのみで、設定場所はリスティング編集ツールの「到着ガイド」内です(Airbnbヘルプセンター)。ガイドブックのほうは「Airbnb上で一般公開され、誰でもアクセスできます」と書かれており、予約していない人でも見られます(Airbnbヘルプセンター)。

ただし、どちらのヘルプ記事にも外部リンクの可否についての記述はありません。禁止ポリシーとの関係がはっきりしないので、この記事では「書いてよい」とは言えません。入れたい場合はAirbnbのサポートに問い合わせ、回答をスクリーンショットで残してから判断してください。

逆向きの導線にはカスタムリンクを使う

Airbnbのポリシーが挙げているのはリスティングやメッセージに外部リンクを含める行為なので、自社サイトやLINEからAirbnbへ送る向きはこの項目の対象外と読めます。Airbnbはリスティングごとに覚えやすい独自URL(カスタムリンク)を作れます。3文字未満は不可、ハイフン以外の記号は不可、英字を1文字以上含む、といった要件があります(Airbnb Help Center)。Airbnb側は写真・タイトル・説明文で完結させ、ツアーは自社サイト・Googleビジネスプロフィール・SNS側に置き、自社サイトからAirbnbへはカスタムリンクで送る、という組み方になります。

Booking.com:説明文ではなく、写真ギャラリーとメッセージを使う

施設ページの説明文は、エクストラネットに登録した客室情報・設備・立地などから自動生成されます。根拠は客室情報のヘルプ(ページタイトルは「Changing a room or unit name」)の本文にある「auto-generate your property description」という記述です(Booking.com for Partners|Changing a room or unit name)。自動生成される以上、ホストが自由文でURLを載せる想定にはなっていません。ここにツアーURLを入れる前提では考えないほうが無難です。

写真ギャラリーに動画はアップロードできません。写真のアップロードに関するヘルプのFAQに「No, you can't upload videos to your property's photo gallery.」とあります(Booking.com for Partners|Uploading, deleting, reordering, and editing photos)。ただし静止画だけとは限りません。同じページには、エクストラネットの[Property]→[Photos]のメインギャラリー内に「Introducing 360° Photos on your Property Page」という360度写真の追加枠がある、と書かれています。ここに置けるのは360度「写真」であって、部屋間の移動や説明タグの付いたツアーそのものではありません。パノラマの静止画はギャラリーへ、ツアーURLはメッセージへ、と使い分けます。

ゲストへのメッセージ側にあるのが「リンク許可リスト」です。この設定を有効にすると、登録していないリンクはメッセージから削除され、ゲストの画面には[Link was removed]と表示されます(原文は「Once enabled, any links you haven't added will be removed from your messages」)。同じ画面には全リンクを遮断する「Block all links」もあり、そちらを選ぶと許可リストに入れたURLも届きません(Booking.com for Partners|All about our messaging security settings)。設定を使う場合は、登録が先です。

  1. エクストラネットで「Property」→「Messaging preferences」を開く
  2. 「Security settings」をクリックする
  3. 2段階認証を済ませる(管理者権限のあるアカウントのみ利用できる)
  4. 自社ドメイン(例: example.com)か個別URL(例: www.example.com/xyz.html)を登録する
  5. そのあとでゲストへのメッセージにツアーURLを書く

手順も登録形式も、上のBooking.com for Partners|All about our messaging security settingsの記載どおりです。

自社サイト:ツアー専用ページを1枚作る

制約がいちばん少ないのが自社サイトです。ツアーだけを置いた専用ページ(例: /tour)を1枚作り、このURLをGoogleビジネスプロフィールやLINEから指定すれば、導線の管理が1か所で済み、第三者ドメインへ直接飛ばす形も避けられます。

埋め込みはiframeで行います。Pannellumの公式例は <iframe width="600" height="400" allowfullscreen style="border-style:none;" src="…/pannellum.htm#panorama=画像のURL"></iframe> という形です(Pannellum 公式ドキュメント|Simple Example)。srcは任意のページURLではなく、ビューワーのHTMLに #panorama=画像のURL を付けた固有の形式である点に注意してください。

スマホ対応にするなら、公式例のようにHTMLのwidth/height属性で固定する代わりに、CSSで aspect-ratio: 16 / 9; width: 100%; のように比率で指定しておくと、画面幅が変わっても縦横比が保たれます(MDN Web Docs|aspect-ratio)。比率の値は好みで、Pannellumの公式例は3:2(600×400)です。指定はどちらかに統一し、CSSで比率を当てるならHTML側のwidth/height属性は外します。さらに loading="lazy"(表示位置に近づくまで読み込みを遅らせる)と title(支援技術に中身を伝える)を足しておくと扱いやすくなります(MDN Web Docs|HTML <iframe> インラインフレーム要素)。

公開したらスマホの実機で3点だけ見ます。指でぐるっと回せるか、全画面ボタンが効くか、通信が細い場所でも読み込めるか。端末やブラウザによっては傾きに連動した視点移動が動かないことがありますが、指で回せれば実用上は問題ありません。ツアー専用ページの制作はぐるり360でも対応しています。

LINE公式アカウント:3か所に置ける

リッチメニューはトーク画面の下部に固定表示され、外部サイトや予約ページへユーザーを誘導できます。作成は管理画面の[トークルーム管理]>[リッチメニュー]からです。

項目仕様
画像形式JPG / JPEG / PNG(管理アプリでの記載)
容量1MB以下(管理アプリでの記載)
画像サイズ2500px × 1686px(大)/2500px × 843px(小)ほか計6パターン
アクションラベルURLを設定した枠は入力必須・最大20文字
表示されない環境パソコン版LINE/Chrome版LINE

アクションラベルとパソコン版での非表示はLINEヤフー for Business|リッチメニューを作成するの記載、画像の形式と容量は同ページの管理アプリ(APP)セクションの記載です。Web版の管理画面で作る場合は、同ページのデザインガイドから対応サイズを確認してください。テンプレートの1枠を「お部屋を見る(360度)」に割り当て、アクションにツアーURLを設定します。分割パターンは管理画面の選択肢から選べます。パソコンからは見えないので、PCで確認して「出ていない」と慌てないでください。

残り2か所も使えます。応答メッセージのキーワード応答は完全一致でしか動かないので、表記ゆれ(内見/ないけん/360/360/バーチャル/部屋が見たい)をまとめて登録します。上限は1つの応答メッセージにつき51個です(LINEヤフー for Business|応答メッセージ)。あいさつメッセージは友だち追加時に自動送信され、最大5吹き出しまで置けます(LINEヤフー for Business|あいさつメッセージを設定する)。1吹き出し目に挨拶、2吹き出し目に「先にお部屋を見る」としてツアーURLを置くと、友だち追加の直後にツアーへ入れる導線になります。

Googleビジネスプロフィール:ウェブサイト欄と投稿を使い分ける

ウェブサイト欄には自社サイトのトップか、先ほどのツアー専用ページを入れます。実際のビジネスのウェブサイトとは異なるランディングページへ誘導するURLの指定は禁止されているためです(Google ビジネス プロフィール ヘルプ)。ヘルプには「『http://』または『https://』を含む完全な URL を入力します」と書かれています(Google ビジネス プロフィール ヘルプ)。いまは常時HTTPS化が前提なので、実際には https:// で揃えてください。

期間限定の案内として出したいときは「投稿」です。投稿にはリンク付きの操作ボタンを追加できます。期間を設定していない投稿は6か月でアーカイブされるので、出し直す前提で考えてください(Google ビジネス プロフィール ヘルプ)。なおストリートビュー スタジオでストリートビュー向けに変換できるのは屋外で撮影した動画のみなので(Google マップ ヘルプ)、室内で撮ったツアーをこの経路でマップに載せることはできません。

印刷物・メール・SNS

QRコードで配るなら、誤り訂正レベルは一般的に使われるM(15%)が目安です。公式サイトは「どのレベルを選択するかは、ご使用になる環境、コードサイズ等で総合的に考慮して判断します」としているので、屋外掲示など汚れ・かすれが想定される場所ではQ(25%)以上も検討してください(QRコードドットコム(デンソーウェーブ)|誤り訂正機能について)。大きさについては「印字領域の範囲で、できる限り大きく印字する事をおすすめします」とされ、安定した運用のために1セル4ドット以上での印字が推奨されています(QRコードドットコム(デンソーウェーブ)|セルの大きさを設定するためのポイント)。実寸は読み取り距離やプリンタの解像度で変わるので、周囲に余白(クワイエットゾーン)を残して試し刷りし、自分のスマホで読み取れるところまでサイズを上げてから貼ります。

宿泊中のゲストはすでに現地にいるので、ツアーQRが効くのは「予約前の人が見る場所」です。内見の案内資料、名刺、チラシ、イベント出展時のパネルなどが向いています。館内掲示はツアーではなく設備説明として使うほうが自然です。

自社サイトや自社予約システムから直接入った予約であれば、やり取りはOTAのメッセージ機能を経由しないので、メールにツアーURLを入れられます。ただしOTA経由で獲得したゲストを自社予約へ移す行為は各OTAの規約に触れる可能性があります(Airbnbは「現在、将来、または繰返しの予約のAirbnb外への移行」を禁止行為として挙げています/Airbnbヘルプセンター)。判断に迷う場合は各OTAの規約を確認してください。また、宿泊案内ではなく宣伝色の強い内容を送るときは特定電子メール法の表示義務(送信者情報・受信拒否の連絡先)がかかるので、予約確認やリマインドの本文に添える形にとどめます。予約確定メールとチェックイン前日のリマインドの2回に入れておくと、到着前に「どこに何があるか」を自分で確認してもらう導線になります。

SNSは、Instagramならプロフィール欄のリンクにURLを置き、投稿では「プロフィールのリンクから」と案内する形が基本です。Xは本文にURLを直接書けます。ただしSNSの仕様は変わりやすいので、掲載前に各社のヘルプで最新の扱いを確認してください。

まとめ

明日からやれることは3つです。

  1. ツアーURLの本体を1本に決め、配布先ごとに ?utm_source= を付けたリンクを手元のメモに並べる
  2. Booking.comのメッセージでURLを送るなら、リンクの許可リスト設定(Security settings)を使っているかを確認し、使っている場合は先に自社ドメインを登録しておく
  3. LINEのあいさつメッセージの2吹き出し目にツアーURLを入れる(リッチメニューは画像が用意できてからで構わない)

ツアーを差し替えたときに見るのも、自社サイトの埋め込みページ・LINEのリンク先・Googleビジネスプロフィールのウェブサイト欄の3か所だけです。Airbnbのヘルプは改定されることがあるので、掲載前にもう一度開いて文面を確かめてください。

出典

AirbnbBooking.comLINE公式アカウントバーチャルツアー民泊運営

360度内見ツアーを試してみる

説明より、触ってみるのが早いサービスです。実際の360度ツアーのデモを30秒ほどで確認できます。

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